
マンションは売り出してから買い手がつくまで、それなりの期間が必要となります。ただ実際にどれくらいの期間が必要なのか知っておかないと、何らかの資金として利用する予定の人にとっては困りますよね。そこで今回は、マンションの売却にはどの程度の日数が必要になるのか、相場や早くマンションを売るポイントなどを紹介します。参考情報...マンション売る
マンション売却の平均日数はおよそ3ヶ月
一般的にマンション売却にかかる日数の平均はおよそ3か月程度とされており、早くてもおよそ2か月、遅くなる場合には1年以上かかるというケースもあります。
このようにマンション売却までの日数が必要とされる理由としては、市場で売り出されているマンションの件数が増えてきていることが挙げられているようです。
以前はマンションの売り出されている件数は2009年時点でおよそ13万件ほどだったとされていますが、2014年頃から急激に件数が増えてきて、2018年時点でおよそ20万件のマンションが売りに出されています。
さらに日本は少子高齢化でマンションを購入する人の数も減ってきているため、マンションの売りに出されている件数が増えれば増えるほど売却されるマンションの件数が減ってしまうという状態になっています。このような点から、マンション売却までの日数は徐々に伸びてきている傾向が見受けられるようです。
そのためマンション売却を検討している人は、売れるまでの日数としておよそ3か月を目処に考えておくことがおすすめだと言われています。
マンション売却までに日数がかかった場合のデメリット
マンション売却に日数がかかってしまうとどのようなデメリットがあるのかというと、売れ残っているというマイナスの印象を買い手側に与えてしまう点が挙げられています。マンション購入を検討している人の中にはエリアを絞って長期的に情報を調べている人も少なくなく、そのような人にとってずっと掲載され続けているマンションは売れ残っているという印象を強く与えてしまう可能性があります。
そうすると売れ残っているような人気のないマンションということになり、購入に関するメリットや魅力を感じられなくなってしまうのです。結果としてさらに売れ残ってしまうことになり、売れない悪循環に陥ってしまうことになります。
またそのように売れ残っているマンションの取り扱いを不動産側が困ってしまうことも多く、日数ばかりが経過している物件の売却に意欲を示してくれなくなるのです。
不動産会社が力を入れてくれなくなるとマンション購入を検討している人におすすめしてくれなくなったり、ほかの物件を紹介するようになります。
こちらの場合もマンションがさらに売れ残ってしまうため、大きなデメリットだと言えます。
マンション売却までの日数が短い物件の特徴
一般的にマンション売却までにはおよそ3か月はかかるとされていますが、場合によっては1か月や2か月ほどで売却できるマンションもあります。その特徴にはいくつかのポイントがあり、例えば物件の条件がいい点が挙げられていますよね。
駅前など駅に近いマンションや周辺にスーパーやコンビニ、郵便局などがあるマンションは便利なので人気が高いですし、交番が最寄りにあるマンションは治安が良いと判断することができます。ほかにもマンションが築浅で状態がいいことなども物件の条件としては重要なので、これらの条件が揃っているマンションは早めに売れることが多いです。
またマンションの売り出し価格が相場よりも安かった場合や不動産が熱心に宣伝活動をしてくれた場合、内覧会の対策をしっかりしていた場合などは、マンション売却までの日数が短くなることが多い傾向が見受けられます。
すべての条件を満たすことは難しいですが、ポイントとしてある程度把握しておくとマンション売却までの日数の短縮に役立てることが可能です。
マンション売却までの日数を短縮するポイント1:価格の見直し
マンション売却までに日数がかかってしまう理由の一つとして、マンションを売り出している価格が相場よりも高い可能性があります。マンションの価値が周辺物件よりも高いのであれば価格もある程度高く設定することも可能ですが、周辺物件と同じような価値や条件で価格だけが高いと買い手が付きにくくなります。
そうなると売却までに日数がかかってしまうだけではなく、場合によっては売却その物に失敗してしまうリスクもあるので注意が必要です。このためマンション売却に日数がかかっている人は、マンションの売り出し価格が周辺物件の相場と比較してどのようになっているのか確認します。
その上で相場よりも高かった場合は、改めて価格設定を考え直すことがおすすめです。
マンション売却までの日数を短縮するポイント2:不動産会社を変更する
マンションの売り出し価格が適正なのになかなかマンション売却が完了しないという場合は、不動産会社を変更するのも日数を短縮するポイントの一つです。実は不動産会社の中にはマンションを専門に取り扱っているところもあれば、一戸建ての方が得意だというところもあります。
またマンション売却を委託している担当者の実力も様々で、売却するマンションのエリアなどによっては相性が悪くてなかなか宣伝がうまく行っていないという事も考えられるのです。基本的にマンション売却の日数が3か月になると不動産会社の見直しのタイミングだと言われていますし、3か月たってもなかなかマンションが売れないという場合は不動産会社を見直してみることも必要だと言えます。
ただ見直す際に3ヶ月よりも早い段階で見切りをつけてしまうと違約金が発生してしまう恐れもあるので、3か月を過ぎてから見直しや変更を検討することが賢明です。
マンション売却までの日数を短縮するポイント3:一般媒介に切りかえる
ほかにもマンション売却までの日数を短縮するポイントとして、一般媒介に切り替えるというものがあります。一般媒介は一つの不動産会社でマンション売却を行うのではなく、複数の不動産会社にマンション売却を依頼するという方法です。
一つの不動産会社に依頼すると連れてくる買い手の数が限られてくるのに対して、複数の不動産会社に依頼すると不動産会社の数だけ買い手を連れてきてくれます。そのためより多くの買い手がマンションのことを知ってくれますし、その中にマンション購入を検討してくれる人が出てくる可能性は非常に高いです。
ほかにも不動産会社選びに失敗するリスクも少なくなるので、確実にマンション売却までの日数を短縮できるメリットがあります。